【論文100本ノックの16】3Dプリンタとスキャナを用いた実物体の物理的機能に関する進化的改善システム
1 目 的
点群に関する研究論文を読み、点群処理に関する知識を得るとともに、新たな研究のための気づきを得る。
2 はじめに
100本計画の15本目として、和文2ページの本論文を読む。
3 対象論文と要約
3.1 対象論文
"3D プリンタとスキャナを用いた実物体の物理的機能に関する進化的改善システム."
第 76 回全国大会講演論文集 2014.1 (2014): 581-582.
3.2 研究概要
(社会的ニーズ)
生活必需品を3Dプリンタにより個人で製作する時代が来るが、現状において、ゼロからの設計や所望の変更を加えることは困難である。
(提案)
人工生命技術に基づく3次元計測・造形技術により、既存物体と同等の物体を自動/対話的に生成する。
4 出現用語
・Octomap
ボクセル群を木構造で表現し、用途に合わせてボクセルを再帰的に分割可能な3D物体表現モデル
各ノードが個別に持つOctomapの木構造と、ノード間の関係(接続の有無、距離、角度、大きさ)を個体の遺伝子とすることで、物体のマクロ/ミクロ構造、もしくは構造とテクスチャを同時に進化可能にすることができる。
5 おわりに
今回の実験結果は、あまりにも皿とは異なる形状をしており、素人目には水を保持できるとは思えないので、イマイチ納得しがたい部分がある。
しかし、点群に特定の処理(今回は進化的計算)を適用するため、そのデータ構造という極めて基礎的な部分を検討することは、非常に重要な着眼であると気付かされた。
6 今後調査したい事項
・進化的計算
7 参考文献
なし。