【論文100本ノックの79】コンピュータグラフィックスによる顔の老化の表現に関する研究
1 目 的
点群に関する研究論文を読み、点群処理に関する知識を得るとともに、新たな研究のための気づきを得る。
2 はじめに
100本計画の79本目として、和文2ページの本論文を読む。
3 対象論文と要約
3.1 対象論文
コンピュータグラフィックスによる顔の老化の表現に関する研究
及川雄揮, 平石宏典, and 溝口文雄 東京理科大学
第 66 回全国大会講演論文集 2004.1 (2004): 217-218. 2004
3.2 研究内容
(社会的ニーズ)
美容や医療、映像産業等で顔の廊下への関心が高まる中で、個人の老化した顔を正確に表現する有効な手段に対するニーズがある
(提案手法)
個人の顔の廊下モデルを自動的に構築し、CGを用いて個人の顔の廊下を表現できるシステムを開発する
3.3 従来の問題点と解決法
・様々な年代の人の顔写真から、主成分分析を用いて外見の年齢に関与する顔形状特徴を抽出し、老化や若返りを表現
→解剖学的根拠に欠ける
3.4 提案手法(1)システム設計
ア 対象人物の撮影
眉や瞳孔など黒色部分で欠損が生じたデータが得られる
イ 表情筋ポリゴンモデルの構築
欠損データを、表情筋モデルをもとに再構築する
ウ 形態老化処理
村上らの研究成果をもとに、老化による顔形状変化を再現
エ 色老化処理による出力
明度低下や黄色化などの処理を再現
3.5 検証実験
提案手法を20代男性3名に適用し、60代程度に老化させた。
「たるみ」や肌色変化が確認できた。
3.6 今後の検討
・老化モデルの妥当性の検証
・「しわ」「くすみ」などの老化表現を追加し再現度を高める
4 出現用語
5 おわりに
結果に関しては、60代と捉えるには全体的に若々しかった。
多少たるみや肌色変化は出ているとは言うが、それはそうなるようにプログラムしたのだから、そうなって当然という話である。
今後の検討にあるとおり、妥当性の検証が必要だろう。
6 今後調査したい事項
本提案に関し妥当性を検証した論文