PCLで点群処理

PCLで点群処理したあれこれを書いていきます。

【論文100本ノックの85】意匠設計を考慮した不規則点群からの 3 次元モデル再構成

1 目 的

 点群に関する研究論文を読み、点群処理に関する知識を得るとともに、新たな研究のための気づきを得る。

 

2 はじめに

 100本計画の85本目として、和文2ページの本論文を読む。

 

3 対象論文と要約

3.1 対象論文

意匠設計を考慮した不規則点群からの 3 次元モデル再構成

大久保隆, & 渡辺大東京工科大学

第 66 回全国大会講演論文集, 2004(1), 161-162. 2004

https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=repository_action_common_download&item_id=170323&item_no=1&attribute_id=1&file_no=1

3.2 研究内容

(社会的ニーズ)

 なし。

(提案手法)

 測定された不規則点群データから後の変形・操作が容易な、意匠設計を考慮した三次元モデルの再構成手法を提案する

3.3 従来の問題点と解決法

・従来のレーザーレンジスキャナによるデザイニングは、点軍艦に適切内装が設定されず、また超点数が多い為細かいメッシュにより再構成され、デザイナが想定した曲面がうまく再現されない

→意匠設計を考慮した再構成を行う

3.4 提案手法

(1)意匠設計の考慮

 デザイナの求める曲面を、対話的処理によりきれいな曲面を意識して半自動的に生成する

(2)不規則点群からの三角メッシュ再構成

 芹田によるボリューミング手法によりポリゴンモデルを再構成することで、鋭角な部位にも正確に参画メッシュモデルを構築する

(3)特徴稜線抽出

 以下の3つの評価関数を書く稜線で計算し、得られた評価値の合計がしきい値を超えたものを特徴稜線とする。

・頂点連続性

・近似ガウス曲率

・隣接面角度

(4)特徴稜線反映曲面フィッティング

 抽出した特徴稜線に自由曲面をフィッティングしていく。

 GarlandらのQEM手法によりポリゴン数及びメッシュの削減を行い、きれいなメッシュを再構成する。

 この際、特徴稜線およびそれに接続する稜線を消去対象から除くことd,絵形状の特徴を保つことができる。

 また、三角メッシュの四角形化において、デザイナが主要部分を手動でメッシュ結合を行ったあと、残りを自動処理する。

3.5 検証実験

 なし。

(※文中には「本手法を適用したアプリケーションにより有用性を確認した」旨記述されているが、具体的な話は一切なく、また実験画像等もない。)

3.6 今後の検討

・よりデザイナの移行を考慮した再構成手法の検討

4 出現用語

 

5 おわりに

 実験をしたという記述はあるが具体的な話はなく、また画像も1枚もない。

 全国大会にありがちな、学生発表の駆け込み企画に見切り発車で応募したは良いがデータが揃わなかったパターンか。

 アイデアだけ参考にしたい。

6 今後調査したい事項