【論文100本ノックの99】地上型レーザースキャナを用いた都市空間における樹木の三次元情報の取得 微気候予測のための樹木のモデル化に向けた検討
1 目 的
点群に関する研究論文を読み、点群処理に関する知識を得るとともに、新たな研究のための気づきを得る。
2 はじめに
100本計画の99本目として、和文1ページの本論文(ポスター)を読む。
3 対象論文と要約
3.1 対象論文
地上型レーザースキャナを用いた都市空間における樹木の三次元情報の取得 微気候予測のための樹木のモデル化に向けた検討
本田友里香, 淺輪貴史, 梅干野晁, & 押尾晴樹 東京工業大学
日本ヒートアイランド学会第 6 回全国大会 (2011): 118-119. 2011
http://www.hy.depe.titech.ac.jp/newposter/2011posterpdf/HI2011-Honda.pdf
3.2 研究内容
(社会的・技術的ニーズ)
熱環境悪化対策として緑化を推進するにあたり、樹木の微気候調整高架の予測・評価結果を踏まえる必要がある
(提案手法)
樹木の形態情報を取得するため、3次元レーザースキャナを用い、測定地点別に取得される外形及び密度情報の分布の違いの把握を目指す。
3.3 従来の問題点と解決法
なし。
3.4 提案手法以下のとおり外形及び密度情報の分布の違いを把握する
(1)点群密度分布の三次元可視化・密度分析の手法
レーザの遮蔽等の問題を考慮した上で、密度分布を3次元で示した
樹幹を各辺10cmのボクセルに分割し、ボクセルごとの点密度を算出した
(2)樹幹外形の取得精度の検討
鉛直方向に10cm間隔でレイヤーを形成し、中心角2°でエリア分割し、各エリア内で中心から最も遠い点を外形構成点群として抽出
3.5 検証実験
(1)密度分析の手法
点密度分布にはレーザが遮蔽される影響が顕著に現れる
2方向からレーザ測距した場合、どちらかから届いているボクセルに対して共通して届いているボクセルは30~60%程度である。
また、点群として考えるとその比率はさらに下がる。
(2)樹幹外形の取得精度の検討
1地点からの取得可能な外形は特に樹幹上部で少なく、60~80%であった
2地点からの測定を合成することで80~90%の外形が取得可能
3.6 今後の検討
・密度分布についての補正
・LADの算出
・着葉前後の比較
・形態と整理特性の関係の検証
4 出現用語
5 おわりに
ポスター発表資料の読み込みである。
ポスター発表は、多かれ少なかれ発表者の補佐がなければ完全な理解は難しいため、おそらく記事は不完全である。
論文は、構成から書き方まで様式が決まっているため、ある程度頭を使わなくても材料を流し込むだけで完成品ができる。
しかし、ポスターは、どこに何をどう配置するかがいまいちわからない(=自由)なので、作るたびに苦労する。
ただ、点群研究の多くはグラフィカルであるし、またそうあるべきだと思うので、ポスター発表との相性は良いはずである。
ポスター作成について勉強したい。
6 今後調査したい事項
ポスター作成要領