【論文100本ノックの92】道路情報プラットフォームにおけるユーザインタフェースの開発
1 目 的
点群に関する研究論文を読み、点群処理に関する知識を得るとともに、新たな研究のための気づきを得る。
2 はじめに
100本計画の92本目として、和文2ページの本論文を読む。
3 対象論文と要約
3.1 対象論文
道路情報プラットフォームにおけるユーザインタフェースの開発
石川真成, 坂本大介, 阿部昭博, 市川尚, & 窪田諭.
第 76 回全国大会講演論文集 2014.1 (2014): 719-721. 2014
3.2 研究内容
(社会的・技術的ニーズ)
道路の補修や苦情対応を行う維持管理業務を効率的に行うプラットフォームのニーズがある。
(提案手法)
人間中心設計の観点から、道路維持管理業務プラットフォームのための使いやすいユーザインターフェースを開発する。
3.3 従来の問題点と解決法
・従来手法では、機器設置が困難な箇所や狭隘部で計測ができず、モデリングを効率的に行うための情報が少ないため、適用拡大には多くの問題点がある
→レーザスキャナとデジタル写真測量を併用する
3.4 提案手法・オンライン・オフライン両対応
・現場職員が収集した情報をもとに事務所職員が対応方針を指示できるようにする
・将来的には構造物の台帳データを点群データとして活用することが考えられる。今回は斜面管理機能を試作した。
・以下の5機能を登録した
・データ登録機能
・データ検索機能
・データ表示機能
・地図描画機能
・コメント機能
3.5 検証実験
提案手法を実装した後、エキスパートレビューを行った。
その結果、オンライン・オフライン両システムのインターフェースの統一が概ね図れていた。
実務での利用可能性評価では、実務者2名の利用評価の結果、実務に即した設計及び機能が実装されていると評価された。
データ検索機能とコメント機能について、統一の必要性が指摘され、改善した。
3.6 今後の検討
・実務でのシステム運用と評価
4 出現用語
5 おわりに
点群は未だ2次元画像ほど広く使われるデータではないが、非常に有用性の高いものであると思われる。
おそらく、それゆえに点群を対象とする研究も盛んなのだと思う。
今後、点群が一般的なものとなった場合、どのように活用していくかが重要なテーマとなるだろうが、その一例として興味深かった。
6 今後調査したい事項